近視を治療できる目薬について

近視を治療できる目薬はあるのか?

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テレビ番組などで、視力を回復させる新しい方法として、ある目薬が注目を集めています。近視に悩んでいる人の、約20%の人に効果があると言われているその目薬、「ジクアス」や「ムコスタ」という名前で眼科にて処方されていますが、実は角膜上の涙に含まれる、ムチンという物質の分泌を促す目薬です。

ムチンとはたんぱく質の一種で、オクラや山芋、納豆に含まれる、ねばねばした成分の事ですが、角膜の表面にある涙の層のうち、粘膜層と呼ばれる部分を構成しています。このムチン層の合成を活発にする点眼薬の働きで、ドライアイが改善し、それによって近視の症状が回復する人もいるというのです。これはどのような仕組みから改善が期待できるのでしょうか。

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近視とドライアイの関係


角膜の表面には、油層と水層、粘膜層の3層があり、バランスを保ちながら角膜表面を保護する働きをしています。この3つのバランスが崩れると、涙が安定性を保つことが難しくなり、特にムチン層(粘膜層)が不足すると、まばたき後に涙が均一に広がる事が出来なくなります。それによって涙の層に穴が開いたようになり、大げさに言うと、表面がでこぼこしたような状態になってしまうのです。このような状態がいわゆるドライアイです。

ドライアイは涙の不足によって目の不快感をもたらしますが、近年の研究で、視力の低下にも関わっている事が分かってきました。眼の機能として実際に持っている視力よりも、眼が乾いて角膜の表面がでこぼこになる事から、日常的に目の焦点が合いにくく、実際に視力が落ちたように不便を感じる原因になります。そのような、ドライアイで視力低下に悩む人には、ムチンの目薬は効果を発揮します。涙を均一に保てるようになれば、光の取り込みがスムーズになり、それだけで視力が回復してくる人もいるようです。

ムチンの分泌を促進する点眼薬とは?


この今話題の目薬ですが、テレビなどを見た人が「オクラのねばねばが入った目薬」と勘違いするケースもあるようです。実際には、眼から分泌されるムチンを増やす働きがあるもので、ねばねばそのものが入っているわけではありません。今までドライアイの治療薬は、ヒアルロン酸など涙そのものを増やす発想のものが中心でしたが、ムチン層に注目した新しい薬の導入で、角膜の表面の層を整えることが視力にも良い影響を与えるようになりました。ちなみにこの目薬は日本での発売が世界初とのこと。日本はドライアイ治療に関して、先進国と言えるでしょう。

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