近視の段階について

近視には段階がある?

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「最近目を使いすぎて近視になった」という言い方をよくしますが、健康な目の人が、ある日を境に突然近視になってしまうということはありません。

近視の状態には、緩やかに連続して進んでいく、「段階」があります。近視の予防を考える上でも、近視の進行の仕方を知っておくことは大切です。

限りなく近視に近い「仮性近視」


近視、という名前がついていますが、厳密にいうと「仮性近視」は本当の近視の状態ではありません。学校などの視力検査で引っかかった場合には、仮性近視の疑いがある、という報告書が回ってきますが、これはあくまでも近視の前段階にある、という意味です。

勉強やパソコンなどで近くを見る作業が続いた場合、眼の調節に関係する筋肉が固まって、一時的に調節機能が衰え、遠くが見えにくくなってきます。これが仮性近視の状態です。

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この段階ではまだ調節筋の回復が見込まれますので、眼科で調節機能を麻痺させて疲れをとる点眼薬を処方してもらったり、手元を見る作業の際には時々休憩をとったりするなどの日常生活の見直しをすることで、眼のピント合わせが再びうまく働き始める可能性があります。

仮性近視が固定すると屈折性近視に


仮性近視のまま、対策をとらずに放置してしまうと、眼のピントを合わせる毛様体筋の緊張が取れず、水晶体というレンズの部分の厚みが増したまま固定されてしまいます。

こうなった状態を、屈折性近視と言います。屈折性近視は、文字通り、水晶体が眼に入った光の屈折度を適切に変えることが出来なくなったことが原因の近視を指します。

毛様体筋の緊張から、長期間レンズの厚みを十分に動かすことが出来なくなると、次第に水晶体自体も柔軟性を失って行きます。

また、眼筋全体の緊張も高まるため、角膜にも負荷がかかり、変形を起こして光の屈折度が変わってしまいます。このような屈折性近視は、真性近視の分類に入ります。

これは本当の近視になってしまったことを意味します。このように一言で近視になると言っても、実は段階を踏んで次第に近視の状態に進んでしまっているのです。

軸性近視へ移行するケースも…


近視の度合いがきつい強度近視の人の中には、軸性近視に移行している人もいます。これは、長い間の眼筋全体の極度の緊張から、眼球に負荷がかかり、眼軸(目の長さ)自体が伸びてしまっているケースです。

軸性近視になると、視力の回復が極めて難しいばかりか、さまざまな眼病のリスクも高くなってしまいます。近視の状態には段階があり、早い段階のほうが治療やトレーニングなどの効果が期待できます。放置せず、早めの手立てを考えましょう。

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